call my name



「ルルーシュ君、ルルーシュ君」


聞きなれた声がした方を見れば見慣れた奴がいた。


「…お前が君づけするな気持ち悪い」

「そんなこと言わないでよルルーシュ君」


またの君づけに寒気がした。


「呼ぶなって言ってるだろ」

「いいじゃんたまには。ルルーシュ君だってたまには君って言われたいでしょ?」

にっこり微笑んでこっちを見ている。


「何だ?」

「いや、カッコイイなと思ってね。だから世の女どもは放っておかないわけだ」

「……」

「おーいルルーシュ君?ついに無視を始めたのかな?」


が顔を覗き込んでくる


「ルルーシュ君。知ってる?無視っていうのが一番傷つくんだよ」

俺は無視して歩いていく。


「ルルーシュ君ほら」

そういっては右手を出した。手を繋ぎたいらしい。
しかし俺は無視して歩き出した。たまには冷たくするのも良いだろう。


「ルルーシュ君酷いんだね。今度みんなに言っちゃおう」

は急いで俺の隣に来て歩き出した。


「ルルーシュ君、ルルーシュ君。ほら見てみなよ」

が突然止まって空を見上げた。


「一番星だよ。綺麗だね」

「…そうだな」

「やっと話してくれた!もう一生話さないかと思った」

が満面の笑みで俺に抱きついてくる。


「ほらたまに甘えたい時とかあるでしょ?たまにからかってみたい!って時あるでしょ?」

「今日はそんな日だったってことか」

「大正解」

「もう気が済んだろ。普通に名前を呼んでくれ」

「ルルーシュ」



そういってどちらともなく二人は笑ってキスをかわした。






その自然な関わりで






イメージソング GARET CROW "call my name"