最近はどんどんこのエリア11が変わり始めていると思う。
それと共にルルーシュも少しずつ変わってきてると思う。
彼はその変わりようを私やナナリー、生徒会の皆には分からないようにしているようだけど。
私は気付いている、たぶんナナリーも、そしてルルーシュ自身も気付いてんじゃないかと思う。
私と会ってる時のルルーシュは何処となく悲しげで辛そうで何か裏がある感じで。
でもエリア11が変わっても例え世界が変わっても私は別に構わない。
ルルーシュが変わってしまって私から離れて行ってしまったとしても私は別に構わない。
少しでもルルーシュが私の傍にいてくれたのは事実。ルルーシュが私を愛してくれたのも事実。
それを知ってるのは愛し合った私たちにしか分からないことだから。二人だけのものになるのだから。
少しでも傍に居れた時間がとてつもなく愛おしい時間だったと知ってるから、分かるから。
「今日はしっかり学校きてるのね。優秀だわルルーシュ」
「来ちゃいけないのか?久しぶりに会うんだからそんなに怒らなくてもいいだろ」
「毎日電話してきたくせに」
「毎日電話しろって言ったのは誰だ?」
「そんなこと言ってません。口実を作らないでください」
「まぁまぁこんなとこで夫婦喧嘩するなよ」
険悪なムードをリヴァルが笑いながら解してくれた。
「」
ルルーシュがさっきとは違い優しげな目で名前を呼んだ。
が振り向いた瞬間ルルーシュはにキスをした。
「い、いきなり何よ…」
ルルーシュは赤くなるの耳元で囁いた。
「また毎日電話するから」
ルルーシュはまだ完全に変わってしまったわけではないのね。
全てが完全に
変わる前に
(2007/4/2) (2007/8/20 編集)