誓い

(私が変わってしまっても貴方は変わらずに)





アレンが帰ってきたというので私は急いで廊下を駆け抜けていた。


見慣れた後ろ姿を見つけたら更に走る速度が速くなった。


「アレン!」


私は思いっきりアレンに飛びついた。


「?」


驚いたように私の名前を読んでくれた。


「お帰りなさい。生きて帰ってきてくれてありがとう」


私は触れるだけのキスをして笑顔を見せた。

これがアレンが任務から無事に帰ってきた時にいつも言う言葉。


「ただいま。」


アレンも笑顔を見せ、さっきより長いキスをくれた。


私はアレンの目を見てふと思った。


「アレン。貴方のその目がすごく好きなの」


アレンは黙って聞いてくれる。


「たとえ性格が変わっても、その真っ直ぐな目は変わらないで」


アレンは少し驚いた様子だったがすぐに微笑んだ。


「がそれで幸せなら、がそれを望むなら、僕はいつまでも変わらずにずっとそばにいます」


「死ぬときも一緒よ?アレンが死んだら私も後を追って死ぬわ。また生まれ変わる時も同じ時代、同じ町に生まれるの」


アレンは抱きしめてくれる。きつく、きつく。もう離さないとばかりに。でもすごく優しいの。


「それで私とアレンは結婚するの。私の夢なのよ」


バカみたいでしょ?そう笑いながらアレンに問いかけたら、そんなことないです。と笑って頭を撫でてくれた。

貴方のそういう優しさや、過去の切なさ、何もかもが好きなの。変わらないで何も。


「僕もそれが本望ですから。いつまでも一緒にいてください」


「はい。神に誓って…」


私たちはもう一度キスをして抱きしめあった。








神様は見ていてくれていたのだろうか 
私たちの誓いを