今の私はすごく疲れていてイライラしていた。今日の任務で私は次から次へと来るLv1のアクマを50体以上も倒した。こんなに疲れたのはすごく久しぶりで早く眠りにつきたかった。


「お帰りなさい。大丈夫でしたか」

「ただいまアレン。大丈夫よ、疲れたからもう寝るわ」

「ダメですよちゃんと傷の手当しなくちゃ」

「かすり傷だから。早く寝たいのよ」

「ご飯は食べましたか、ちゃんと食べないと」

「お願いだから寝かせてよアレン」


半ば怒った口調で言ってしまった。私は居づらくなって乱暴に自室のドアを開け入ってしまった。普段はあんな態度はとらないからアレンは驚いているかもしれない。 全ては任務とアクマの所為にして、後悔した。
気持ちを落ち着かせるためにベッドに入る。私は自然と眠りに入っていった。





どれぐらい経ったか分からないけれど私は寝るときと同じように自然に目が覚めた。疲れも大分とれた。
アレンに謝りに行こうとドアを開けたら、壁にもたれてアレンが寝ていた。

廊下はすごく寒くて、びっくりした。私のことを心配してくれたのだろうか。
私は嬉しくなって無意識にアレンを抱きしめていた。


「バカなアレン。ありがとう」

「いつものでよかった」

「起きたの」

「ドアが開いていた時から起きてました」

「バカ」

「お互い様です」











優しいペテン師










(2007/9/15)