葉舟
- 00 - ほらいつの間にか全てが離れて、全てが繋がるの ほらいつの間にか全てが嫌になって、全てが安らぎになるの そのいつの間にかは、一瞬でとても儚くて分かりにくいものだけど 私たちはそれを知っている ほら貴方の一言で全てが始まって、貴方の一言で全てが終わるの 周りが漆黒の暗闇にいた私にとってただ一つの光だった貴方は腕を伸ばしてこう言った 「手を伸ばせば俺はお前を助けることができる」 初めは戸惑った 初めは怖くて仕方が無かった 神様はこう仰った 「何も分かってないお前は助けられることはできない」 でも今ならその伸ばされた手をとることができる 私は貴方を愛しているから この小さな葉舟を走らせよう 愛しい貴方よ、もう何もしないで私のそばにいてくれればそれでいいのに 愛しい貴方よ、もう苦しまないで、私の所為で悲しげな顔はよして あぁ愛しい貴方よ、私に構わずに“”と呼んでくれるだけでいいの ほらだんだん周りの闇が薄くなってきた |