葉舟
- 03 - 3日後、はガガガガという大きな音で目を覚ました。 「さん起きたんですか!おはようございます」 「おはようアレン。怪我大丈夫?」 「はい。すっかり直りましたよ。それよりさんは大丈夫なんですか?」 「私は大丈夫よ。イノセンスの発動を解くと最低1日は寝ちゃうのよ」 「そうなんですか。でもよかったです。最初は死んだんじゃないかと思いましたけど」 アレンは苦笑して窓の外を見た。 「さんはこれから黒の教団へ行くんですか」 「そうよ。アレンも教団へ」 「はい。よかったら一緒に行きませんか?一人じゃ何か心細くて」 「一緒に行きたいんだけどちょっと寄るところがあって。すぐに行くから」 「分かりました。ティムが急かしてるんで早めに行きます」 「着くまではちょっと危険だけど頑張ってね」 「…はい。それじゃあまた」 アレンはが言った言葉に首を傾げていたが教団へと向かった。 も身支度を終えてジャンにお礼を言ってからみんなへのお土産を探しに街へと歩いていった。 この街は本当に綺麗だと思う反面、こういう街を私達の戦いで滅ぼしたくはないとも考えた。 ○ 「この“六幻”で斬り裂いてやる」 神田の低く、貫くような声が響いた。 「わあっ!」 そんな重い雰囲気の中、いきなり拍子抜けした声が聞こえた。 目の前にが落ちてきた。そんなありえない表現が今はあっていた。 「あっやっぱりココ教団だ!よかった、違うとこ着いたかと…」 「お前…か…?」 神田は六幻は構えず驚いた様子でを見ている。 「ユウ!」 は後ろを向き満面の笑みで神田に抱きついた。 「ただいまユウ、寂しかった?」 「さぁな」 神田はそう言うとにキスをした。 「相変わらず口にはださないのね」 は笑いながら神田の首に腕をまわした。 神田もの背中に腕をまわしている。 「これユウへのお土産」 そういってはまわした腕で神田の首へシンプルなネックレスをかけた。 「相変わらず仲良すぎよ二人とも」 リナリーは走って来たらしく肩で息をしている。 「お帰りなさい。半年間お疲れ様」 とリナリーは抱き合って無事を確認しあった。 「おい。アイツはいいのか?」 神田はアレンを睨んでそう言った。 「アレンはエクソシストよ」 「兄さん、が言うならそうじゃないのかな?」 リナリーはコムイとゴーレムで通信している。 「あの!クロス師匠から紹介状届いているはずなんですけど…」 「クロス元帥から!?」 「ええ。コムイって人宛に」 数分後、書類の山の中から紹介状が見つかった。 門番の大きな声と同時に門が開いた。 「アレンさっきはユウがごめんね」 はアレンに謝りながら教団の中へと入っていった。 教団の中へ入ったらすぐに神田はアレン達とは逆の方へ歩いていった。 「あっカンダ……って名前でしたよね」 アレンは神田に睨まれて少し怯みながらも右手を出した。 「よろしく」 「呪われた奴と握手なんかするかよ」 神田はアレンとは握手をせずにスタスタと歩いていってしまった。 「本当にごめんね。ああいう人なの」 「!」 「ユウが呼んでる。じゃあまた後でね二人とも」 そう言っては神田の隣へと駆けていった。 (clap) |
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